3/12 fri 晴れ/曇
気温は間違いなくプラス。暖かい日。
家でいろいろ家事してから出発。
青森・弘前と朝のラッシュに巻き込まれ、しかも現地でも道路を勘違いして、到着がだいぶ遅れた…。
というわけで行く前から色々ありましたが、
初☆単独行(BC)@田代岳
※写真は道中見える糸滝です。
当初は五色滝近辺から直登しようと思ってたけど、現地でリサーチしたら、新雪がてんこもり。
膝くらい積もっていたので、ラッセル時間も考慮してあっさり諦め(早っ)、もう少し進んだところの大広手登山口からスタート。(11:20)
なぜなら先行者がおそらく1名、スキーヤーだけどトレースついてたので、登りやすさで決定。
しかし、この積雪。。。新雪で30㌢以上はありましたからっ!
万が一迷った時ののために、バックトラックGPS(行って戻るだけの簡易タイプやつ)をお守りに持参。
しかーし、雪が重い。スキーのあととはいえ、シューは沈みがある。結局深いラッセルと変わらねーし。w
沢を横切って、尾根を歩いてく。
沢はところどころ穴あきで水も流れているので帰りは落ちないようにしなきゃ。と、脳内メモ。
どうやら先行者は本来の登山道ではなく、ショートカットでまっしぐらに山頂方面を目指しているようだ。
にしても急斜面。先行者のスキーヤーもジグザク登りの繰り返し。
これをシューでたどるものの、斜め歩きはシューだと足が取られるので、トレース無視の直登に切り替える。
ここで、足がどうもふらつき、何度もこけた。
眩暈?…じゃなくてw、足元を見ると…
ギョギョギョ~!!!(魚くん風)
高下駄になってもうた。なんど雪を剥いでもいくらでもくっつく。これじゃあシューの意味をないし、危険。そう判断し、シューを脱いでツボ足に切り替えた。
ツボ足だと埋まるけど、滑落するよりは多少足が埋まった方がいい。これだから湿り雪は・・・くそうっ。
修行、苦行。足取り重く、2ステップで進むを繰り返す。
体重のおかげで深~く埋まることはないけれど、やっぱキツイ。
何度も心折れそうになる。暑いので水分をたくさんとり、お茶も半分以下になってしもた。
そして、背中のボードとスノーシューが重い。
シューをつける位置を右側にしたために、左肩が痛いヨ~!><
長い長い登りの中で「よし、あそこのピークに何分で登ろう!」とか、「高度計であと100メートル登るまでがんばろう!」とか、「今日山頂を見れたら、帰りにたこ焼き買っていいよ!アイスも買っていいよ!」とか、くだらないことで自分を奮い立たせながらすこしずつ登った。タイムリミットは14時に設定。それまでに、山頂まで行けないかもしれないけれど。。。
ようやく目指す田代岳が見える湿原(9合目)に到着した。(13:50)
が、しかし…
それまで風を遮っていた木々が途切れると、西のほうから猛烈な風が!黄砂混じりの強風が襲ってきた。周りには、人も動物もいない。
ただそこには、ドームの田代岳山頂が!でも、でも…。この向かい風では、時間までにあそこまで辿り着けない。
風が強すぎ、何かあっても自分だけという状況にも不安を感じた。
上り始めから2時間半、下山決定。心で泣いた。
自分は、弱い。なんだかわからないけど、負けた気分だった。。。
苦労して登ってきて、目の前に山の頂が見えるのに。。。
湿原から斜度のあるところまで背中で哀愁を表しながら戻り、滑走の支度をした。
念のため最初はポールを出したが、これが意外となかなか走る雪だったのでポールは結局背中に仕舞った
暫くは快適に滑走。林間は疎林で、八甲田ほどタイトではない。
斜度もけっこうあり、多少の湿雪でも止まることはない。
でも雪崩の危険も無い訳ではないので、ラインは慎重に。
きのこ頭に当てたかったが、当て込む技術もジャンプ力もない。
ロールケーキもありましたよ。食べる人~?w
ところがどっこい!中間より下はノートラ斜面でもズボズボズボと板が埋没。身動きとれずポールを出すも、それでも埋まりまくり。
えーん>< こんなときドルフィンスルーできないスノーボードがもどかしいっ!
登りのトレースに逃げても無駄だった。しばらくワンフットで進んでだら、そのまま埋まっている木の枝に引っかかってしまい、変な方向へ足が向いてしまうなど。危うく骨折寸前でした。
体の硬いワタシ、超ビビリましたわよ~。一人で「アッブネ~、なんなの」とかブツブツ怒ったくらいにして。w
板の裏にまで雪がくっつきまクリスティ。あとはゴールまではツボ足徒歩で、とぼとぼ帰還しますた。(14:20)
登山口標高670m~9合目標高1120m。
登り時間トータル2時間半、下山時間30分。
つーかーれーたー。けどま、こんなもんですかね。
こんど行ける日はいつになるだろう。
次こそは山頂まで行きた~い!
初の単独BCの反省点。もっと早起きして行くべきと。
どうも一人だと時間の自由さから遅い時間でも「まあいいか」となってしまう。あと、その場で変幻自在に、目標を大幅に甘くも辛くも変更してしまえる。決めるのは自分一人だし。
一方では、シクれないし怪我もできないという緊張感もある。
いいことも、悪いことも、両方あるのだなと勉強になりました。
でもやっぱ一人よりは、誰かと一緒の方が楽しいかな!
(基本、寂しがりなワタシw)
帰りは碇ヶ関の道の駅へ寄り道。頑張った自分へのご褒美に、
温泉とたこ焼きを忘れませんでした♪